夏の夜、エアコンをつけても寝苦しい?朝までぐっすり眠れるエアコンとの付き合い方

夏の夜、エアコンをつけて寝たのに朝から体がだるい・・・その原因のひとつは、実にもったいない「エアコンの使い方」にあるかもしれません。
この記事では、疲れて帰ってきた夏の夜でも、すぐに試せるエアコンの設定方法や扇風機の活用法をご紹介します。
この記事の内容
- 夏の夜、エアコンをつけているのになんだかだるい
- 朝までぐっすり眠るための「快眠」エアコン設定のヒント
- まとめ
夏の夜、エアコンをつけているのになんだかだるい
エアコンをつけて寝たのに、夜中に暑くて目が覚めてしまったり、朝方に肌寒くて目が覚めてしまったことはありませんか?
エアコンでただ部屋を冷やすだけでは、快眠にはつながりません。
冷たい風が体に直接当たると、冷えを感じて緊張し、かえって眠りが浅くなることも。そんな日が続いているなら、エアコンの使い方を見直すタイミングかもしれません。
設定温度や風向き、タイマーの使い方をほんの少し見直すだけで、夜中に目が覚めにくくなります。

体を冷やしすぎない「風向き」と「除湿」のコツ
その1: エアコンは朝まで「つけっぱなし」がおすすめ
寝るときにエアコンのタイマーをセットして、途中で止めている方も多いと思いますが、実は、夏の夜は朝までつけっぱなしにするのがおすすめ
特にコンクリート造の住宅は、日中に壁や天井に蓄積された熱が、夜になってから室内にじわじわと放出されます。エアコンがタイマーで切れると、この熱で部屋の温度が少しずつ上がり、朝方には寝苦しい環境になってしまうのです
「でも、つけっぱなしは電気代がかかるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、途中でエアコンを切って再度つけ直すよりも、一定の温度を保ちながらつけっぱなしにした方が、エアコンへの負荷が小さくなり、消費電力を抑えやすくなります。
その2: 「設定温度」は部屋に合わせて調整する
設定温度は26〜28度が目安としてよく紹介されますが、実際には部屋の広さや断熱性能、エアコン自体の能力によっても体感温度は大きく変わります。
「設定温度26度でも寝苦しい」と感じる場合、温度の問題ではなく、冷気が部屋全体に届いていない事も少なくありません。まずは風向きや扇風機との組み合わせを試してみて、それでも改善しなければ設定温度を少し下げてみるという順番がおすすめです。
その3: ジメジメする夜は「除湿」を賢く使い分ける!
日本の夏の寝苦しさは、温度だけでなく「湿度」の高さも大きな要因です。湿度が高いと汗が乾きにくくなり、身体の熱を発散しづらく、体温調節を妨げてしまいます。
ジメジメした寝苦しい夜は、冷房ではなく「除湿」機能に頼ってみましょう。特に、部屋が冷えすぎるのが苦手な方は、室温を下げずに湿度だけを取り除いてくれる「再熱除湿(*1)」というモードがおすすめです。
エアコンのモードを上手に使い分けて、寝室の湿気をスッキリさせましょう。
*1 再熱除湿:除湿した後の空気を再び温めてから室内に戻す方式。通常の除湿(弱冷房除湿)と異なり、室温を下げずに湿度だけを取り除けるため、肌寒さを感じにくい。機種によって搭載の有無が異なるため、お使いのエアコンの取扱説明書でご確認ください。
その4: 風向は「水平」か「天井方向」に向ける
エアコンの風が頭や顔に直接当たると、そこだけが急激に冷えてしまいます。すると、血流が悪くなって肩こりや頭痛、朝の強いだるさにつながることも。
寝室のエアコンの風向きは、「水平」か「天井方向」に向けておくのがおすすめです。冷たい空気は自然と下へ降りてくるので、部屋全体をゆっくり涼しくしてくれます。
その5: 扇風機やサーキュレーターの「合わせ技」で涼しさアップ!
エアコンの設定温度を下げすぎずに涼しく眠るには、「扇風機」や「サーキュレーター」を一緒に使うのがとても効果的です。冷たい空気は、どうしても床の近くにたまりやすく、天井の近くは暑いままになってしまいます。
そこで、扇風機を天井に向けて回し、お部屋の空気をかき混ぜてみましょう。そうすることで部屋の温度のムラがなくなり、エアコンの効き目がぐっと良くなります。
また、お部屋にやさしい風の流れができると、肌の表面の熱や汗が自然に逃げやすくなるため、冷房を強めなくても心地よい涼しさを感じやすくなります。風を体に直接当てず、壁や天井に向けるのがポイントです。
その6: 暑がり・寒がりの差は「着るもの」で調整する!
パートナーや家族と同じ部屋で寝るとき、「自分は暑いのに相手は寒い」という状況はありませんか?身体の大きさや代謝の違いによって、体感温度は大きく異なります。
そのため、エアコンの設定を「ちょうど中間の温度」に妥協しようとすると、どちらかが寝苦しくなってしまいがちです。
おすすめは、エアコンの温度は暑がりの方に合わせたうえで、寒がりの方が長袖・長ズボンのパジャマや薄手のブランケットで体温を調整するというやり方です。体を冷やさずに済む寝具や衣類を手元に用意しておけば、エアコンの設定を変えずにそれぞれが快適に眠りやすくなります。
それぞれがご自身の身体に合ったかたちで体温調節できるよう、寝具や衣類の側から工夫してみてください。
まとめ
質の高い睡眠は、心と体の疲れをリセットする大切な時間です。
エアコンの温度を少し高めにして朝までつけっぱなしにしたり、扇風機やサーキュレーターを上手に活用したり、寒がりの方は寝具や衣類で体温を調整したりするだけで、夏の夜はもっと心地よくなります。
暑い夏の夜でもゆっくりと休める睡眠環境を整えてみませんか?
監修
ヘルスケアコーディネーター
大木 都
株式会社310LIFE(サトライフ)代表取締役社長
睡眠養生 編集長
クリニックの立ち上げ運営に携わり、医療/生体データでの産学研究発表も多数。
第24回日本抗加齢医学会では、研究発表が優秀演題を受賞。
2,000名以上への個別パーソナルコーチング経験から「日本らしく、ちゃんと続けられる」ヘルスケアを提唱。
睡眠データを活用したセルフマネジメントや、睡眠環境・寝具の最適化によるパフォーマンス向上をテーマに、企業や自治体での講演・研修も実施。
自身が過労で入院した経験も活かし、忙しくても実践できるヘルスケアメソッドを研究、スマートウォッチなどのヘルステックツールの活用を推奨している。
公式サイト:https://www.310.life/
セミナー公式:https://www.310.life/sleep_seminar
睡眠養生:https://suimin-yojo.jp/